新年号裏話

■赤いゆめ新年号の裏話やります。
ボツ絵とか、いろいろネタはある…。
収録されてるお話いくつかに対する思い出話などもしています。

思った以上に文章量多くなっちゃってびっくり……。
読まれる方は追記を開いてどうぞ。


■改めまして、ご報告を。
赤いゆめ新年号にて、『丘の上の天文台』の挿絵を描かせていただきました。
ご購入くださった方、ありがとうございます。
ご検討中の方、どうぞよろしくお願いいたします。


【お話と思い出話】
中に入っているのは、先生が昔ネットに置いていた未発表の童話たちです。
昔ネットで読んだという人には懐かしく、読んだことない人には新鮮に感じられると思います。
私はいくつか読んだことがあったので、「懐かしい~!」とか「大好きだった話に挿絵がつくなんて!!」と感動しながら読みました。
はじめて読んだ未発表原稿は、『ぼくは地球を持ち上げる』でした。
小さなピエロがいったいどうやって地球を持ち上げるのだろうと思った矢先、その方法を知ってびっくりした思い出があります。視点を変えれば世界は変わる。
そして、怪盗道化師のお話の1つ、『むかし、戦争があった』。
この作品があったからこそ、夢水シリーズしか追いかけてなかった当時の私が、はやみね先生の全部の作品を追いかけようと決心したのです。
時間流という、およそ形のないものが人の姿をしている。初めて読んだときは、その「ありえなさ」が面白くて興味を持ちました。
その時間流から逃げてしまった1945年。
年が逃げるってどういうこと?どうやって見つけるの?そもそも1945年に何があったの?と思いながら読みました。
その1945年が兵隊姿で見つかったとき、やっとその年に何があったのか察し、その魅せ方に心をつかまれたのでした。
もともと私は、世界大戦などの戦争ものの本や映画が苦手です。
戦争は恐ろしくて悪いもの、というのは当然学校で勉強していましたが、怖いというイメージだけを授業やテレビで伝えられてたので、逆に戦争ものの作品からは遠ざかっていました。
そんな戦争というものを、『むかし~』は不思議な世界観に包みつつ、しかしきちんと、身を切るような1945年の台詞で教えてくれました。
先に『いつも心に好奇心』を読んでいたはずなので、戦争に対する考え方が変わってきた矢先のことだったように思います。
私にとって、とても大事な作品でした。
今回冊子で読むことができて、そして素敵な挿絵を見ることもできて、ほんとうに良かったです。


【担当作品についての思い出話】
ところで、私が挿絵を描いたのは『丘の上の天文台』というお話ですが、こちらも過去に読んだことがあったので今回挿絵を描けてとても嬉しかったです!
多分、初めてこの作品読んだのは最近のことですね。ここ2,3年のことだと思う。
うちのサイトを見てくださってる方から紹介していただいて、読むことができました。
もとは私の一次創作小説の中に、「男が空を青いペンキで塗ったから昼の空は青いんだ」って話があって、そこから関連で紹介してもらったはず。
自分でも何と言ったらよいのかわからないのですが、『天文台』で例えるなら、博士が星のことを「カーテンの虫食い」だと思ってたり、ユウサクくんが「金平糖」だと思っていたり、そういう発想が大好きなんです。
そんな『天文台』の挿絵を描けるとは!
「このおはなしで挿絵を」とご連絡をいただいたときは、心の中でガッツポーズしました(笑)


【挿絵について】
『おひさま』の話とキャラが共通しているということで、今回『おひさま』の挿絵担当の小人さんと事前にキャラデザを決めました。
最初に思い描いていた博士像が全然違っていたので、打ち合わせせずに描き始めたら面白いことになってました。
なにしろ私が考えてた博士は、普通の丸メガネで白い口ひげでオールバックで輪郭は四角かったんです。どちらかといえば体つきも四角くて、なんかこう、オーキド博士みたいな。
子供嫌いで頑固者、そして天文学者というイメージから、そんな博士を考えてました。
そんなスタートでしたから、博士の打ち合わせは楽しかったですね。
逆に、ユウサク君はすんなり決まりました。
「やっぱり松◯優作ですよね」
そんなわけでユウサク君の頭はモジャモジャなのです。
ソバカスとサスペンダーが決まった流れは覚えていませんが、「そっちの方が素朴でかわいい」と自分が思ったのは覚えてます。
天文台の外観も話し合ったんですが、私の方では登場させるタイミングがなく、全然描けませんでした……。
『おひさま』の方ではバッチリ描いてもらってますね。外観かわいい!

rakugaki1.png

そんな打ち合わせ直後のらくがき。
とりあえずキャラデザと身長差の確認をしようと、ざざっと描きました。
「バットとボールみたいなイメージがある」と打ち合わせに居合わせた方が言ってらしたので、博士の方が小太りです。
白衣の下はランニングとパンツ。

絵柄について少し悩んだのですが、結局いつもの描き方になりました。
あと、今回トーン使わずに、本当にいつもの調子でグレー部分塗りました。
今回は最初からトーン使わないつもりだった。そういう雰囲気のお話じゃないなと思った。

rakugaki2.png

その後3枚の挿絵を描いたわけですが、2枚目と3枚目はすぐイメージが湧いたのに、1枚目に手こずりました。
上の絵は1枚目を描こうとした時のボツ絵です。
女の子を見下ろす博士。
これだとユウサク君を同スペースに描けなくなってしまうので、ボツになりました。
それにしても、何故か紅の豚感がありますね!

どうしても「カーテンに空いた穴」と「金平糖」は描きたいと思っていました。
3枚目の挿絵で、どちらも描き込む作戦に出ました。
女の子のもとへ行く博士ウサギとユウサク君ウサギの頭上に、カーテンの穴と金平糖の星空を描きたかった。
ちなみにタイトル下の小さなイラストが白カーテンなのは、女の子の病室から見える景色イメージだからです。
絵としては少し小さすぎたかな。

他にも描きたいシーンはありましたが、あまり出しゃばってはいけないと思って3枚に落ち着きました。
描かなければ、そのシーンを読者様に想像してもらうこともできますものね。
私の描いた博士とユウサク君はこんな感じでしたが、できることなら他の方のイメージする博士たちを見たいものです。

今回、「挿絵」への憧れを形にすることができ、本当にありがたかったです。
見てくださった方、ありがとうございました!

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>いつも楽しく〜

ちいさい博士とユウサク君の星の思い出、可愛いですよね!
あのお話を思い浮かべると、無性に金平糖を食べたくなります(笑)
私自身、好きなお話のイラストを描けて幸せでしたが、そのお話を好きな他のファンの方に見てもらえるのも、幸せなことだなと思いました。
なんだか裏話なのか思い出話なのかわからない記事になってしまいましたが、こちらこそ見ていただきましてありがとうございました!
プロフィール

シン

Author:シン
絵とエスニックとTFと擬人化と夢と魔法とはやみね作品が好き。

記憶力、学習能力がほぼゼロ。
やたら涙腺が弱い。

数年おきに記事をざっくりと消します。

キャラにコスプレさせたがります。

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